07/16(水)〜07/21(月) 高天原温泉・雲ノ平

憧の雲ノ平と日本一遠い温泉に行こう


◇コース

7/16(水) 大阪駅⇒立山あるぺん村(仮眠)

7/17(木) 立山あるぺん村⇒折立→太郎平小屋→薬師峠(幕営)(可能であば薬師岳)7km

7/18(金) 薬師峠→太郎平小屋→薬師沢小屋→高天原峠→高天原山荘(泊)→高天原温泉 15km 9h

7/19(土) 高天原山荘→高天原温泉→高天原峠→祖母岳→雲ノ平山荘→祖父岳→黒部川源流→三俣山荘→黒部五郎小舎(幕営) 15km 9h

7/20(日) 黒部五郎小舎→黒部五郎岳→赤木岳

感想

NK
■前泊 7/16(水)
高槻市駅に21時集合し、前泊地に深夜2時頃到着。
前泊地のセブンイレブンで「2kgの政府備蓄米」を発見。
初めて備蓄米を発見したため、思わず購入。

■1日目 7/17(木) 雨
6時起床、7時出発。雨が強く、できれば出発を1日遅らせたかったが、高天原山荘の予約の関係で予定通り決行。
天気予報では8~10時に8mmの雨予報。実際は風が強く、体感的にかなり寒い。
Oさんは運転疲れ、体力の不安、悪天候によるテンション低下などでペースが上がらず。

Oさんは運転疲れと普段の運動不足、お天気によるテンションからペースが落ちがち。
・五光岩ベンチ付近で約20分待機
・太郎平小屋では約30分待機
太郎平小屋で、Oさんと合流後、16時前に薬師峠のテン場に到着し、テント設営。

◎夕食(共同食)
・カオマンガイ(米2合、鶏もも500g、しそ、みょうが、ミニトマト)
・餅チーズハム(しゃぶしゃぶもち、チーズ、ハム)

夜中、朝食一式を忘れたことに気づき、Kさんからチョコパンを、Oさんから卵スープとカップヌードルをもらう。
なぜかエアマットが2枚入っていたため、Kさんの空気漏れマットの代用として貸し出し。
結果的に、チョコパンとエアマットをトレードする形に(笑)。

■2日目 7/18(金) 晴
3時起床、5時出発。本来は薬師沢から雲ノ平を目指す予定だったが、水量が多くないため、大東新道ルートに変更。
B沢出合あたりまでは沢登りのようで楽しく涼しく快適。以降は急登が続いた。

14時前に高天原山荘到着。ビールを一杯飲んでから、高天原温泉へ。
男湯・女湯・混浴(沢沿い・囲い無し)の3種あり、水着で混浴へ。
露天と沢に交互に入れるということだったが、沢の水は冷たすぎて、足をつけただけで断念。

◎高天原山荘について
・混雑は少なめ(翌日から混むとのこと)
・朴訥なスタッフ
・手ぬぐい(1500円)は良デザインで購入
・Tシャツ(4500円)は保留。雲ノ平山荘で欲しくなりそうだから諦め。

◎夕食(山荘)
・ハムカツ(半分)・サラダ・パスタサラダ・かき揚げ
・そうめん(野沢菜?)・きんぴらごぼう・パイナップル・味噌汁(麩・なめこ)
※ご飯・味噌汁・お茶はセルフでおかわり自由

夕食後、作戦会議。
Oさんの行動ペースを考慮し、3人での黒部五郎小舎を断念。
・Kさんと私はテント装備を雲ノ平にデポし、水晶岳をピストン後、雲ノ平泊
・Oさんは雲ノ平で待つ
形で合意。20時消灯。

■3日目(7/19 土)晴
3時起床。Kさんと私は4時出発、Oさんは5時に出発。

6:00奥スイス庭園付近(2525m)で銀マット紛失に気づき、引き返す。
6:50頃に高天原峠(2253m)へ戻る途中でOさんと合流。銀マットはOさんが拾ってくれていた。
Oさんより先に、また登り返す。
7:30再び奥スイス庭園を通過。雲ノ平山荘へ向かう途中の景色は圧巻。
雲ノ平テン場にテント装備をデポする予定が、この日は予約が必要な特定日であることが判明。完全に失念していた…。

最寄りのテント場(三俣山荘)までコースタイム3.5時間。
別行動を避けたかったが、最終的に以下のように行動を分けることにした。
・Kさん&私:雲ノ平 → 三俣山荘 → 黒部五郎小舎泊
・Oさん  :雲ノ平 → 太郎平小屋 or 折立へ下山

13時前に三俣山荘着。三俣山荘から黒部五郎小舎まではコースタイム2時間なので、15時に到着予定だったが、16時過ぎに黒部五郎小舎に到着。
三俣山荘から三俣蓮華岳巻道分岐までが辛かった。三俣蓮華岳巻道分岐で、Kさんのザックと私のザックを交換。体感で5kgは軽くなった…。
黒部五郎小舎も、テント予約が必要だったことが判明。しかし、遅いため設営許可を貰った。

◎夕食(共同食)
・炊き込みご飯(米2合、ごぼうの含め煮、味付け揚げ、シーチキン、まいたけ、ごま)
・豚肉の塩麴漬け焼き
※3人分を2人で食べたためご飯が余り、翌日の行動食に。

■4日目(7/20 日)晴
3時起床の予定だったが、寝坊して3:30起床、5時出発。
夜は冷えて、地面も固く、寝にくかった。

黒部五郎岳のカールは美しく、水も豊富。山頂からは槍ヶ岳も一望でき絶景だった。
黒部五郎岳から赤木岳までの道のりは長く感じた。

13時に太郎平小屋到着。ここから折立までは、コースタイム4.5時間。
Oさんも暇だろうし、頑張って降りることに。
「こんなに長かったっけ?」と思うほどの道のりだったが、実際には3.5時間で下山。
この日は特に暑く、日傘・サングラス・帽子・ヤケーヌで完全装備してもなお暑かった。

■分岐点での振り返りと判断
①高天原山荘:Oさんの体力を考慮して別行動を決定
→ テント予約が必要な日と事前に知っていれば、三俣山荘泊や太郎平小屋へ戻る選択肢もあった

②銀マット紛失時:引き返して回収
→ 結果的にOさんと合流・今後の相談ができたので良かった
→ ただし、弁償で済むと割り切るなら無理に戻らなくても良かったかも

③雲ノ平テン場:予約制度を失念していた件
→ Kさんと私は黒部五郎小舎へ進み、Oさんは下山へ。想定外のパターンの事前準備の反省点

④太郎平小屋:下山or幕営の判断
→ 折立までが非常に長く感じたが、結果的にはCTより1時間早く下山できた
→ Oさんの待機を考慮し、薬師峠泊+薬師岳ピストンという選択肢もあり得た

■今後の教訓
・周辺のテント予約が必要な日を含むテン場情報は、宿泊予定でなくても記録・確認し、計画書に記載しておくこと
・天候・体力・予備プランを柔軟に考慮しておく
・銀マットなどは、外付けしない
・チームでの装備確認、予約有無確認


KN

日本一行きにくい温泉、と言われる高天原温泉。
行ってみたいなと思っていました。

– 薬師沢小屋から高天原峠への道(大東新道)
沢のヘリを歩きながら進み、そこからの激登り。
いつ終わるのかわからず、暑くてバテバテ…。
去年行った伊藤新道から三俣山荘への登りを思い出しました。

– 高天原温泉
高天原山荘から20分ほど歩くと河原に温泉が現れます。
この道、普通に登山道なので結構遠いです。
源泉かけ流しで、入り心地は最高。
男湯、女湯、混浴があります。ちなみに水着を着てください、というルールはないそうです。
辺りは崩落しまくっていて温泉自体がうまってしまうのではないかと心配になりました。

– 雲ノ平
周りを山に囲まれ、人工物が木道くらいしかありません。
ものすごい景色に圧倒されます。

– 黒部五郎小舎から黒部五郎岳の眺め
カール状の地形になっており、黒部五郎岳が壁のように立ちはだかっていました。
そこをジグザクに上がっていく道がついていて、しんどいことこの上ない。
下から見た壁を登ると絶景が広がっていました。

ところどころ休憩したとはいえ、初日以外は12時間の山行。
雲ノ平はハードでした。

ちなみに高天原山荘のTシャツ、私は買いました

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