<日 程>2019年2月22日(土)天候:曇り
<参加者>会員2名
<アクセス>中国道勝央JCT→米子自動車道溝口IC→南光河原駐車場
<コースタイム>駐車場6:40→7:40元谷小屋8:20→12:20弥山→14:00元谷小屋
元谷小屋に泊装備をデポし、降雪のなか8:20出発。雪崩を避けるため別山谷から別山尾根に取り付いた。途中で弥山西陵にトラバースするのだが、GPSでこのトラバース地点を過ぎてしまったことを確認するも、ホワイトアウトのため10m先も見えず。引き返し始めたとき一瞬の霧の晴れ間で西陵が確認でき、ロス無く正規ルートに戻った。
トラバースは雪崩痕のデブリを越えていくのだが、その間も細かいチリ雪崩があり気持ち悪いことこの上ない。
西陵の取付きでは、先行パーティーが悪天候のため撤退を決めたようでロープを回収していたが、我々は、天候は回復に向かうという情報に基づき、ロープを出さずに先へ進んだ。
強風と低温のため、クラストした雪にピッケルがサクッと決まり気持ちがいい。今年の大山は雪が少ないようで、ところどころ出ているブッシュや小枝をつかんだり、落石しそうなガレを押さえたりしながら登攀を続け、2パーティーを抜いて3パーティー目を抜こうとしたところ、そのビレイヤーは県連の雪山講習で来ていたメラピークのOさんだった。リードは当会のKさん。大先輩を抜いて行くことなど出来ないので、三尺下がって師の影を踏まず、Oパーティーのついて行くことにした。Oさんは、雪の蹴り込み、アックスとバイルの使い方、ロープワーク、動作のひとつひとつが確実で大変勉強になった。
12:20弥山頂上に到着。天気は晴れ間も見えるまでに回復したが、依然強風が吹き荒れ、突風によろけることもある程。
今回は、技術的に難しいところは無かったが、「絶対に落ちてはいけない」緊張感が味わえる充実した登攀だった。
下りは行者道。ブナの尾根を行くさわやかなハイキングだった。元谷では、当会の原田CL例会が雪上訓練をしており、雪崩に埋まった状況の体験など熱心に勉強していた。
夜は、元谷小屋で県連のメンバーと酒を酌み交わし、テントで神戸中央のメンバーとも酒を酌み交わし、楽しい時間を過ごした。 (S.K.)
<コース状況>岩が脆いので、雪が少ない時や高温時は危険。沢筋は雪崩が頻発。
<特記事項>ヒヤリハットなし。
実験としてYouTube動画投稿しました(撮影はS.K.さんです)
2/24も多くのパーティーが取付いていました。人気ルートです。予定していた8号尾根登攀は雪面の状態が思わしくなく、次年度以降の宿題としました。 (G)