稲村ヶ岳 2023.2.26

日時:2023年2月26日(日)
参加者:会員12名
天気:曇り
アクセス:【2/25(土)】(夜)各車集合場所⇒23:00 観音峰登山口駐車場
コースタイム:【2/26(日)】6:40 駐車地→6:50 母公堂→8:00 法力峠→8:45 パオーン杉→10:00 稲村小屋10:15→10:40 大日山下部11:00→11:25 稲村ヶ岳山頂11:35→11:55 大日山下部12:10→12:20 稲村小屋12:40→14:00 法力峠→14:50 母公堂→15:00 駐車地

【2/25(土)】前夜、各集合場所から観音峰登山口に集合。
【2/26(日)】5:00 起床。寒波の影響でかなり冷え込んでいる。洞川温泉を目指して出発。ごろごろ水採水場近くの登山者用駐車場に止め、身支度。道路は完全に凍結しており、気温は既にマイナス。
最初からチェーンアイゼンを装着して出発した。1 時間程で法力峠に到着したが寒風吹きらしで、とても休憩できそうになくそのまま通過した。雪をかぶったパオーン杉に到着。相変わらずリアルな姿がユーモラス。暫く進んだ辺りから雪が深くなり、アイゼンに切り替えた。
 その後は慎重に通過するトラバースが何ヵ所か続き、山上辻にある稲村小屋に到着。ここまで来ると積雪も多くなり、小屋入口と吹き溜まりの間の風が避けられる場所を探して、ようやく一息ついた。
エネルギー補給後、山頂へ。ここからは霧氷が目の前に広がり、薄霧の中、幻想的な景観が広がる。
 大日山下部のトラバースに差し掛かったところで緊張が走った。ここ行けるやろか……、固定ロープや鎖はない。一歩ずつ慎重に足場を確認しながら、木の根等を頼りに進んでいった。無事通過したときは安心感からどっと疲れが出た。その後、狭い尾根を木々の枝をかき分け、雪面を蹴りこみながら上がっていくと、噂に聞いたことのある宝剣とご対面。予期してなかった出合いに感動。
 さらに雪は深くなり、枝の間をもがきながら這い上がっていくと、ついに山頂展望台に到着。長かった。やっと着いた。嬉しかった。そのとき、厚い雲間から一瞬光が差し込み、白く霧氷に覆われた山が輝き始めた。暫くその様子を眺めていた。
 皆で記念撮影後、下山開始。途中、大日山の鋭鋒が姿を現し、異様な存在感に魅了された。またトラバースを恐る恐る通過し、無事稲村小屋に戻ってきた。小屋入口の土間まで入れるようにしてあり、マイナス8℃の外気をしのげる場所があり、ありがたかった。皆で肩を寄せ合って昼食を取り暫し休息を取り、下山路に着いた。
 どんより曇った、薄霧の時折寒風にさらされる一日でしたが、山の上の方では霧氷の様々な表情に見飽きることはありませんでした。計画してくださったCLならびに、ご一緒いただいた皆様、ありがとうございました。(A)

<コース状況>大日山下部トラバースは、積雪期には慎重に通過する必要がある。
<特記事項>ヒヤリハットなし。

パオーン杉
トラバース
トラバース
稲村小屋
核心部のトラバースは岩場の基部を慎重に。
ところどころにある木々が頼りになります。
宝剣
樹氷はバッチリ、あとは青空がほしい・・・
無事にトラバースが終わりました。
ここはトレースが無ければ行くのを躊躇しそうなトラバースでした。