日時:2022年2月26日(土)〜27日(日)
参加者:会員3名
天候:晴れ
アクセス:20:20 西宮北口駅⇒駒ヶ岳SA⇒6:00 やまのこ村
コースタイム:(土)やまのこ村6:00→7:50 赤岳鉱泉8:30→14:10 小同心→15:20 横岳→17:30 赤岳鉱泉(日)赤岳鉱泉7:30→8:30 やまのこ村
当初、土日で赤岳西壁南峰リッジと小同心クラックを登る計画だったが、日曜日が荒天の予想となったので、土曜日にメインの小同心クラックをやっつけて、日曜日は天候次第ということにした。
夜8 時過ぎに西宮を発ち途中3 時間の仮眠の後、朝6 時にやまのこ村から登山を開始した。
2 時間で赤岳鉱泉に到着し、直ちに装備を整えて小同心に向けて出発した。小同心の基部へは、1月に登った大同心稜と同じ道程で急登の連続。喘ぎながらも2 時間弱で大同心の基部へたどり着いた。
ここから小同心基部へのトラバースは、距離は短いが落ちるのが怖いところ。トレースの所々にひび割れがあり雪崩も怖かった。
小同心の基部には先行パーティーがいて30 分程待った後、Ka君がリード、私がセカンドをアッセンダーで、ラストはSaさんのビレーでスタートした。天気は良いが谷間を吹き上げる風はきつく気温も低い。ダウンを羽織って出発した。
1 月に赤岳鉱泉に来た時、他の労山パーティーが小同心クラックは簡単だったと言っていたが、取付いてみると結構難しい。睡眠不足と疲労と寒さと高度感で息は上がるし手足はすくむ。思った以上に急傾斜だったので腕を頼って登ったため、1 ピッチ目で腕がパンプしてしまった。
2 ピッチ目で私はさらに息が上がり呼吸困難になる始末。小同心の頭に着いた時にはしばらく動けなかった。
長い休憩の後、最後のピッチをこなし中岳頂上にたどり着いた。登りきると息が楽になった。息が苦しかったのは恐怖心のせいだったかもしれない。今回は2 人のメンバーに大いに助けられた。Ka君は疲労困憊の私を見て一時はビバークも覚悟したとのこと。雪洞用にスノーソーとスコップを用意していたとは驚いた。
下りは1 月と同じく大同心稜をたどり5 時半に赤岳鉱泉に帰着。11 時間半の登山活動だった。
赤岳鉱泉の夕食はビーフシチュー。朝食の焼き魚は1月の時の半分以下のサイズで、ちょっと残念な食事だった。
日曜日は朝から曇天。勇んで出発するパーティーもあったが、我々は潔く撤退。赤岳西壁南峰リッジは次回の宿題となったが、それでも充実した山行だった。(Ke)
【特記事項】小同心クラックはガバホールドばっかりだが岩がもろくて危険。傾斜がきついので足を使って登らないと腕に来る。ピンは少なく、ピナクルを支点にすることも。カムも1回使用した。岩にエビのしっぽが張り付いていれば難易度は高くなる。