南八ヶ岳 大同心稜・石尊稜 2022.1.8-10

日時:2022年1月8日(土)〜10(月)
参加者:会員5名
天候:晴れ

日時:2022年1月8日(土)〜10(月)
参加者:会員5名
天候:晴れ
アクセス:【1/7(金)】20:00 尼崎駅⇒駒ヶ岳SA⇒8:30 美濃戸山荘
行程:【1/8(土)】美濃戸山荘8:30→10:40 赤岳鉱泉12:00→14:20 大同心14:30→16:40 赤岳鉱泉
【1/9(日)】赤岳鉱泉7:00→10:00 地蔵の頭→11:50 横岳→14:00 赤岳鉱泉14:45→16:10 美濃戸口

【1/8(土)】前夜泊の後、美濃戸口で車にチェーンを装着して美濃戸山荘まで登り、登山開始。今
回は4 名が小屋泊まり、川口さんだけがテント泊だったので、荷物の差が歴然。改めて雪山装備の大
変さを思い知ったが、荷物を分担してあげようという者は誰もいなかった。
 赤岳鉱泉で荷物をデポし、ロープと登攀具以外はほとんど空身で大同心稜へ出発した。硫黄岳方面の登山道の途中で大同心ルンゼ方面への踏み跡をトレースし、まもなく左の尾根へ出ると急登が続くが、森林限界を超えると突然目の前に、巨人のような大同心の姿が目に飛び込んでくる。
 大同心の基部からのトラバースが核心部。確保するピンがないのでノーロープで狭い岩場の岩稜を回り込み、急斜面の雪稜を50m程登ると、あとはガバホールドばっかりの岩稜を越えて、大同心の上部雪田に出た。
 ここからの眺めは、東側の横岳から硫黄岳へ続く岩稜が素晴らしい。西側には北アルプスの稜線が白く輝き、南側には雄大な阿弥陀岳とそこから優雅に伸びた阿弥陀岳北稜。
 もっと風景を堪能したかったが、小屋の夕食が16:30 であり、急いで下山を開始した。懸垂下降2ピッチの後、 雪稜を駆け下りた。夕食は豚しゃぶとホッケ。赤岳鉱泉はサイコロステーキが有名だが、こちらのメニューもなかなかのものだ。
 部屋は大部屋ではなく、幸運にもこたつ部屋をあてがわれた。夕食後はこたつでほっこりしてから就
寝。川口さんは一人寒いテントへ帰って行った。
【1/9(日)】一般道から石尊稜への分岐には、はっきりとしたトレースが付いていたが、間もなくトレースがぷっつりと途絶え、膝までのラッセルを強いられるようになって進退窮まり、行くか戻るか悩
んだ末に、地蔵尾根へ 転進することにした。
 地蔵尾根は昨日同様の急登が続き、ばてばてで何とか地蔵の頭に到着。ここからの尾根筋は稜線の西側にいるときは強風に煽られたが、稜線の東側に来ると風はなくなり、富士山や北アルプスの風景を楽しみながら、幾つかのピークを越えて中岳方面へ北上して行くことができた。
 中岳を下った鞍部から登山道を逸れて、昨日登った大同心上部雪田に出て、昨日と同じルートで赤岳
鉱泉に戻った。
 下山後は、例年なら各パーティーがキャンプ場に集まり、テントを張って宴会をしながら登山の話をするのが恒例だったが、今年は小嶋さんのご厚意で、北八ツの別荘に集まることができた。
 暖炉のあるリビングで楽しく語らい、卓球大会で盛り上がり、畳の上で寝ることができた。今回の雪山は山小屋と別荘での宿泊。この快適さを経験したら、もうテントには戻れないかもしれない。 (Ke)

特記事項: 大同心の下りでは、残地の支点から基部のトラバース地点まで約50m、ロープ2 本なら1 回、1 本なら2 回の懸垂下降が必要。

森林限界付近から望む、大同心。
大同心の頭