鳳凰三山(地蔵岳、観音岳、薬師岳)2020.8.11〜8.13

日時:2020年8月12日(水)ー13日(木)
参加者:会員8名
天候:8/12晴れ、曇り、にわか雨8/13晴れ、曇り
アクセス:【8/11(火)】神戸⇒御座石温泉 
コースタイム:【8/12(水)】御座石鉱泉 7:00⇒燕頭岳 10:20→鳳凰小屋 12:15 泊 【8/13((木)】鳳凰小屋 5:00→地蔵岳 5:45→観音岳 7:40→薬師岳 8:10→鳳凰小屋 10:15⇒御座石鉱 泉 14:30 

【8/11(火)】神戸を午後 7 時に出発、中央道の後、真っ暗な悪路を通り抜けると午前 1時半に登山 口の御座石鉱泉に到着。仮眠用テントを張っていると突然、犬と管理人が現れテント泊一人 880 円を 請求される。今後は車中泊がお勧め。

【8/12(水)】午前 7 時に出発。登山口からすぐに九十九折りの急登がある。鳳凰小屋まで約 1300 mの標高差を考えると寝不足もあり不安が過る。しかし登りの後半は休憩のたびに、甲斐駒ヶ岳、北 岳、間ノ岳、仙丈ケ岳,八ヶ岳、そして富士山と日本の名山を確認するとテンションは上がりっぱなし。 気付くと鳳凰小屋に到着していた。
 早速、消毒と検温を受け、南アルプスの水を堪 能した。CL が噂の雨男のためか、到着後雲行きが 怪しくなってきた。CL はヤマテン、小屋の人、川 井会長からの情報を総合的に判断し、午後からの 地蔵岳ピストンを中止した。これが大正解、二日 目は CL の「晴れ男伝説」の始まりとなった。大雨 の中、午後の空き時間は先輩方の山の話を聞き心 が躍った。早めの夕食カレーを腹いっぱい食べ、 仮眠後はペルセウス座流星に願いを込め癒しのひ と時を味わった。

【8/13((木)】予定より早く午前 5 時に出発し、地蔵ヶ岳(2764m)観音岳(2840m)薬師岳(2780 m)の鳳凰三山の一日踏破を目指した。白い砂地に足を取られながら急坂を登り切ると、そこはお地 蔵さんが並ぶ「賽の河原」、そして、スカイブルーを背景にした地蔵ヶ岳、オベリスク(地蔵仏)が私 たちを温かく迎えてくれた。次の観音岳までの稜線は森林限界上の花崗岩の白とハイマツの緑が織り 成した。岩陰に咲くピンク色豊かなタカネビランジ、薄紫のヒメシジャンのけなげさに魅入られ、谷 から湧き上がってくる風が、汗のにじむ頬や項にさわやかにしみる。そして最高峰の観音岳からの大パノラマがコロナ禍を完全に忘れさせてくれた。観音岳から薬師岳への稜線は緩やかで足にやさしく、 間近に圧巻の富士山を見ることができた。鳳凰三山踏破後はあっという間に名山が雲に隠れていき、 CL の時間設定に感謝した。
 観音岳から鳳凰小屋への下山道は大雨のせいか、かなり荒れ ている。膝や太ももに負担がかかる。小屋で一休みしパッキン グ後、少し速足で御座石鉱泉を目指した。高度を下げるたびに 気温が上昇し、湿気も多く熱中症になりそうな状態で厳しい下 山だった。午後 2 時半に登山口に到着、疲れはピークだったが 遠方からの会員もいたので早々に帰路に着いた。今回は神戸中 央山の会の先輩方の初心者の私たちへの声掛けや的確な指示が 全員の無事下山につながり、一生で一番の登山になった。感謝 の一言である。(N)

<コース状況>台風、雨のため、登山道が荒れており倒木も 多い。
<特記事項>御座石温泉と燕頭岳間は急勾配で体力を要し、湿 気も多く気温も高くなりがちで熱中症に注意する必要がある。