八峰キレットに挑戦
◇コース 8/14(木) 三ノ宮⇒道の駅アルプス安曇野ほりがねの里(仮眠)
8/15(金) ほりがねの里⇒柏原新道登山口→種池山荘→爺ヶ岳→冷池山荘(テント泊) 8km 8h
8/16(土) 冷池山荘→鹿島槍ヶ岳→八峰キレット→五竜岳→五竜山荘(テント泊) 8.5km 10.5h
8/17(日) 五竜山荘→唐松岳→第二ケルン→八方池山荘→八方ゴンドラ駅 ⇒帰神 12km 7h
感想
KN
昨年の不帰ノ瞼(不帰キレット)に続き、日本三大キレットの八峰キレットを歩いてきました。
1日目、種池山荘まではゆるやかな登り。始まったばかりだし、名物のピザも食べることができのんびりした気分でした。
宿泊地の冷池山荘でテントを張ったくらいに雨に降られ、波乱を幕開けを感じました。
2日目、今回の核心、八峰キレットです。
鹿島槍ヶ岳南峰までは普通の登山道といったところですが、そこから急に道の感じが変わります。
八峰キレット自体がどうこういうよりも、ここから五竜山荘への道のり全体が登りあり、下りあり、ザレ場あり、ガレ場あり、クサリ場あり、岩場ありなんでもありで、こんなところ登るかみたいなルートがありました。
特に五竜岳山頂への登り手前のガレ場が急登で、そこで疲れた後に五竜岳山頂への最後の登りがクサリ場の連続で一気に高度を上げます。
この辺りで足が動かなくなり、最後の力を振り絞って山頂手前の分岐に上がり、ぼろぼろになりながら山頂に登頂。ここから五竜山荘への下りがめちゃくちゃ長かった…。
3日目、出発直後にきれいな朝日を見ることができ、牛首の岩場を超すと唐松岳に到着。1年間に来た唐松岳山頂に登り、そこから三時間ほど下るとリフト乗り場に到着しゴールです。
– 冷池山荘のテン場は山荘と10分ほど離れる上に山荘→テン場は登りになるためつらい(トイレは山荘にしかない)。しかも平らな場所がほとんどない。
– 2日目にバテてしまったのはおなかの具合があまりよくなく、あまり行動食を食べなかったからかなと思います。エネルギー補給は大事だと痛感しました。
– 八峰キレットとは狭い意味ではキレット小屋付近を指すようですが、鹿島槍ヶ岳南峰から岩場が始まり、五竜山荘まで気が抜けない道が続きます。特にキレット小屋~五竜岳山頂付近はアルパインチックな道が多数あり、岩登りをしていない人は厳しいです。体力もそうとうに必要。
– 五龍山荘〜唐松山荘の間にある牛首の岩場はむずかしい箇所はない。ただ、高度感はあり踏み外すと一気に落ちる箇所がある。三点支持を確実に。
我々の通った後くらいに八峰キレット付近で滑落があり、死亡事故になりました。
改めて行動は慎重に行わなければならないと感じました。
なかなかガレ場歩きに慣れず四苦八苦しましたが岩場歩きはやっぱり楽しかった。八峰キレットは鎖がしっかりあるのでさほど恐怖心はなく楽しめましたが、そこから五竜岳までが大変でした。でもクタクタなのに岩場は少し楽しくなってきてしまいます。
先輩方は歩きながらも周りの景色を楽しみ、あの山はあれだね、あっちにはあの山が見えるよ、と本当に山歩きを楽しんでいらっしゃいました。目の前の道しか見えなくなりがちな自分ですが先輩方の姿を見てもう少し肩の力を抜いて楽しむ余裕が必要だと感じました。
皆さんには色々教えて頂き、待っていただき、感謝しかありません。本当にありがとうございました。