御在所岳 前尾根・一の壁 2022.5.28-29

日時:2022年5月27日(金・夜)〜29日(日)
参加者:会員5名
天気:晴れ
アクセス:【5/27(金)】三ノ宮21:00→道の駅菰野23:00(仮眠)
【5/29(日)】裏道登山口駐車場15:00→三ノ宮17:30
コースタイム:【5/28(土)】裏道登山口駐車場6:00→6:30 藤内小屋→7:10 前尾根P7 取付→9:30 P5取付→11:20 P4 取付→12:50 P2 ヤグラのコル→13:45 ヤグラ登攀下降15:00→15:50 裏道登山道→16:20 藤内小屋(泊)
【5/29(日)】藤内小屋7:30→8:00 一の壁、クライミング14:00→14:30 藤内小屋→15:00 裏道登山口駐車場

<登攀ルート>0 ルートⅢ(Ka、Ku、Sa)
3 ルートⅣ+(O、Mo/Sa、Ku、Ka)
2 ルートⅣ(Mo、O)
右ルートⅤ(Ka、Sa、Ku)
ダイレクトルートⅤ(O、Mo/Sa、Ku、Ka)

【5/28(土)】6:00 頃裏道登山口に到着したが付近の駐車地は既に一杯。トンネルを抜けた少し離れた所に車を止めた。今日はたくさん人が入ってそう。7:00 過ぎ、P7 取付に到着。先行者を見送り準備を整え登攀開始。Kaさんリードで抜けて行かれた後、私がセカンド。のっけから歯ごたえあるルート。緊張しながらも何とか上がりきり一安心。高度が上がり見晴らしが良くなると、一の壁、中尾根が見渡せる。あちらも盛況の様子。稜線を吹き抜ける風がだんだん冷たく感じる。P5 取付辺りで渋滞が目立ち始め、いろんな方向から登攀者が入り乱れる。体を冷やさないよう上着を着て待つ時間が多くなる。13:00 頃ようやくP2 ヤグラのコルに到着。ここはイワカガミの群生地。緊張の中でひととき癒される。
 遅めの昼食を取り、再び登攀開始。Saさんと私Ku、KaさんとMoさんでペアを組んだ。Saさんリードで登られた後、セカンドで登攀。中盤のクラックを抜ける辺りが核心だった。両端の岩壁をステミングで少しずつ上がり、何とか登れたが冷や冷やものだった。ここをリードするのは自分にはまだ難しいかなぁ。ヤグラトップからの見晴らしは爽快。頂上からの懸垂下降もなかなかの迫力。
 下山はヤグラのコルから裏道登山道へ。下山中も緊張する場面があり気が抜けない。登山道に合流し
てやっと一息ついた。藤内小屋に到着後、今日の無事をねぎらって乾杯!
【5/29(日)】6:30 朝食後小屋を出発。一の壁が朝日に照らされ輝いている。沢沿いのアプローチはなかなか辛口な登りが続く。ゲレンデに到着すると眼前に見上げる巨大な壁が立ちはだかる。やってきました憧れの一の壁。どのルートも長そう。準備を整え、A班(Kaさん、Saさん、Ku)、B班(Oさん、Moさん)に分かれて登攀開始。A班はウォームアップに「0 ルート」を選択。岩の感触が楽しみながら登る。終了点到着後、クライミングシューズで下降路を下るが、爪先痛くて辛い。
 次いで「3 ルート」に挑戦。ホールドはしっかりあり、難しくはないが登るにつれ高度感が半端ない。ゲレンデには少しずつクライマーが増え、お互い順番待ちしながらの登攀となる。午後になり中央部に移動。最初Aチームは「右ルート」にチャレンジ。ルートが大きく蛇行し分かり難く、またリードKaさんの姿が日差しに邪魔されて見難い。通過したピン数とトポを頼りに向かう方向を下からナビする必要があった。Bチームは最長ルート「ダイレクトルート」に挑戦。中盤のハング越えとそのすぐ上が難しそうな様子。やはりこれまでより難易度が上がってそう。Aチームも右ルート登攀後、ダイレクトルートに挑戦。来たからにはやはりここを登って帰らねば。Sa佐さんリードでチャレンジ。右ルートとは対照にまっすぐの直登ルート。真上から日差しが重なり、登る姿が影絵の様、クライマーが太陽に吸い込まれていく。クイックドロー12 本。登攀開始から終了点まで約40 分。こんなに長いシングルルートは経験したことがない。終了点到着時には登りごたえの充足感で一杯だった。14:00 下山開始。楽しませてもらった岩壁に名残惜しみつつ、帰り路についた。
 2 日間とも天気に恵まれ、御在所前尾根、一の壁ともに堪能でき、次への新たな課題も見つかった。計画して下さったCLのSaさん、ご一緒いただいた皆様、ありがとうございました(Ku)。
<特記事項>ヒヤリハットなし。

藤内小屋に到着
中尾根を登る人が見えます。
登り切ったところ
ヤグラを見上げる。
登攀開始
文字通り直登