剱岳 小窓尾根 2022.5.2-4

日時:2022年5月2日(月)〜4日(水)
参加者:会員4名
天気:晴れ
アクセス:13:00 阪神西宮駅⇒高槻高速バス停⇒馬場島
行程:5/2 馬場島4:30→P2100m 幕営13:15
5/3 幕営地5:00→ニードル10:00→ドーム13:00→マッチ箱15:00→P2600m 手前幕営16:30
5/4 幕営地3:50→小窓ノ頭5:30→小窓ノ王6:00→三ノ窓6:30 池ノ谷乗越8:00→剱岳P11:50→早月尾根→早月小屋16:00→馬場島20:00⇒神戸

 日程は4/30 夜発~5/4(予備日5/4)であったが5/1 の悪天により出発を5/1に繰り下げた。それにより5/4 の予備日消滅した。5/1 夕方の馬場島は雨。馬場島荘の軒下で幕営する。
 5/2 起床4:30 出発、白萩川の取水堰堤を越えた所で渡渉する。かなりの水量、冷たい雪解け水を登山靴を脱ぎ太ももをさらけ出し渡った。雷岩まではスノーブリッジを越えて進めた。雷岩から小窓尾根に取り付く。トレースの無い急登をSL のSaは果敢に攻めた。藪を避けながら雪壁をひたすら登り幕営予定地のP2100m にたどり着く。天候は晴れから霰混じりの霧模様。テントを設営する。雪を溶かして8L の水を作った。ガスは1.0 缶使用。
 5/3 天候は霧&霰模様、5:00 出発、相変わらずラッセルを強いられながら雪壁を登る。程なく後続の4人パーティーが追い付き、「お先にどーぞ」する。ニードルは池ノ谷側に少し巻いて取り付く、順番待ちでニードル基部への岩&雪壁はロープを出す。ギャップを進みドームの基部。目前のミックス壁、ここでも順番待ちでロープを使用。リッジを進みマッチ箱の基部から25m の壁でロープを使用。小窓ノ頭手前で時間切れ、平坦地で幕営を決定。予定の三ノ窓には行けなかった。明日の出発を1 時間繰り上げして遅れを取り戻す事とする。今回の食糧は全て各自湯のみでの対応としたので調理時間は短縮できている。
 5/5 天候は晴れ(暗かったが星が見えていた)3:50 の出発。前日に有ったトレースはほぼ消えていた。ガチガチの40m の氷壁をトラバース、アイゼンの前爪とピッケルを打ち込み慎重に越えると小窓ノ頭に出た。少し進むと小窓ノ王。ここから50m の雪壁を懸垂下降し、三ノ窓に到着。池ノ谷ガリーの長い急登に取り付く。Ni CL が踏み後の無い深いラッセルを最後の乗越しまで頑張ってくれた。我々のラッセル後を三人のパーティーが追い越して行った。
 もちろんラッセルのお礼を頂いた。ここからはHaがトップで剱岳に進むアップダウンとナイフリッジ、懸垂下降も有りで12:00 に剱岳頂上に到着。
途中に見える源次郎尾根稜線に多くの登山者が見える。頂上の祠は雪で埋まり屋根しか見えない。ここから早月尾根を下るが、別山尾根からの登山者も多くいた。鎖場のカニのハサミやシシ頭は鎖が出ていたのでロープは出さずに下降できたが夏場であれば何ともない斜面が雪壁になっていて懸垂下降を三回、強いられた。これにより早月小屋に到着が16:00 になった。ここからの下降は難所が無いでヘッデン覚悟で馬場島に向かう。馬場島には20:00 到着。下山時刻は遅れたが、何とか全員無事に小窓尾根を走破できた。CLのNi、SLのSa 、車提供のMoさん、ありがとうございました。心に残る良い山行で有った。皆に感謝致します。(Ha)

【特記事項】メンバーの力量を考慮し、山中3泊の計画が良いと思います。ピッケル(バイル)を氷壁に深く打ち込む技術が必要。アイゼン、ピッケルの先は研磨して置く
【ヒヤリハット】特になし。