稲子岳南壁左方カンテ・にゅう・天狗岳 2026年10月17日〜18日

日付:2026年10月17日(土)〜18日(日)

稲子岳南壁左方カンテ・にゅう・天狗岳の山行記録

山行概要

秋の八ヶ岳で、稲子岳南壁左方カンテのマルチピッチクライミングと、にゅう・天狗岳の登山を楽しみました。黒百合ヒュッテのテント場を拠点に、1日目は岩壁登攀、2日目は東天狗岳・西天狗岳へ。紅葉や苔の森、朝日に照らされる山々など、八ヶ岳の多彩な表情に出会いました。

昨年はフォローで登ったメンバーが、今年はリードにも挑戦。同じルートを再訪することで、自分の成長も感じられる山行となりました。

参加者:4名

コース・コースタイム

1日目:稲子岳南壁左方カンテ・にゅう
唐沢鉱泉周辺(5:43)→ 黒百合ヒュッテ(8:14〜9:17)→ 中山峠 → 稲子岳南壁左方カンテ登攀 → 稲子岳(14:29)→ にゅう(15:13)→ 中山峠(16:22)→ 黒百合ヒュッテ(16:36・テント泊)

2日目:東天狗岳・西天狗岳
黒百合ヒュッテ(5:05)→ 中山峠 → 東天狗岳(6:17)→ 西天狗岳(6:38)→ 東天狗岳 → 天狗の奥庭 → 黒百合ヒュッテ(8:02〜8:57)→ 唐沢鉱泉(10:44)→ 駐車場周辺(10:49)

距離:2日間合計15.3km
累積標高差:登り1,269m/下り1,270m
所要時間:1日目10時間53分、2日目5時間44分(休憩・登攀等を含むコースタイム表示)
※行程は簡略表示です。一般登山道以外の登攀区間を含みます。

山行記

1日目 秋の森から稲子岳南壁へ

唐沢鉱泉近くで前泊し、早朝に登山口へ移動しました。唐沢鉱泉から、紅葉や苔に覆われた森の景色を楽しみながら黒百合ヒュッテへ。テントを設営して荷物を整え、中山峠から稲子岳南壁を目指します。

稲子岳・天狗岳の山行記録・写真2

昨年は取り付きへのアプローチで迷いましたが、今回は前回の記録も確認しながら進み、無事に到着。目の前に広がる南壁を見上げ、2人ずつの2パーティーに分かれて登攀を始めました。

稲子岳・天狗岳の山行記録・写真3

フェイスやチムニー、凹角をたどりながら、一段ずつ高度を上げていきます。今年は晴天で風も穏やか。岩壁から眺める景色や眼下の紅葉も美しく、登る楽しさと八ヶ岳の自然を感じる時間になりました。

一方で、途中にはビレイ位置の判断に迷い、ロープの残りが少なくなる場面もありました。ロープ残量の確認と、無理に先へ進まない判断の大切さを振り返る機会にもなりました。

稲子岳・天狗岳の山行記録・写真4

特に印象に残ったのは、高度感のある最終ピッチ。緊張しながらも登り切り、昨年から目標にしていたリードを達成できたメンバーもいました。同じ山、同じルートでも、経験を重ねることで新しい喜びが生まれます。

登攀を終えた後は稲子岳を経て、展望のよい「にゅう」へ。そこから中山峠を回り、16時36分に黒百合ヒュッテへ戻りました。

稲子岳・天狗岳の山行記録・写真5

テント場で味わう山ごはんと、厳しい夜の冷え込み

夕食は、ローストビーフに鶏ちゃん焼き、キャベツと塩昆布の和え物、炊きたてのご飯。手際よく用意された料理はどれもおいしく、一日歩いて登った後の体にうれしいごちそうでした。

稲子岳・天狗岳の山行記録・写真6

夜は星空が美しかった一方、冷え込みは厳しく、持参した衣類を重ねても寒さで眠れないメンバーもいました。翌朝5時の記録では気温はマイナス5℃。テントも凍り、秋の八ヶ岳での防寒装備を改めて考える一夜となりました。

2日目 朝日に照らされる天狗岳へ

まだ暗い早朝に黒百合ヒュッテを出発。霜柱を踏みながら中山峠を経て、東天狗岳を目指しました。次第に空が明るくなり、朝日が山々を照らします。前日に登った稲子岳南壁の姿も見ることができました。

稲子岳・天狗岳の山行記録・写真7

東天狗岳から西天狗岳へ足を延ばし、両峰の山頂に立ちました。帰りは東天狗岳から天狗の奥庭を経由して黒百合ヒュッテへ。テントを撤収し、唐沢鉱泉へ下山しました。

稲子岳・天狗岳の山行記録・写真8

下山後は「縄文の湯」で温まり、「長寿更科」でお蕎麦をいただきました。待ち時間には向かいの「たてしな自由農園」に立ち寄り、地元の食材やお土産を見る楽しみも。登攀の達成感と、秋の八ヶ岳の景色が心に残る2日間となりました。

稲子岳・天狗岳の山行記録・写真9

コース状況・注意事項

稲子岳南壁左方カンテは、ロープを使用するアルパインクライミングのルートです。一般登山道とは異なり、登攀・確保・ルート判断の技術と装備が必要です。記録には脆い岩やザレ場もあり、落石や足場に注意が必要でした。

今回の登攀では、ビレイ位置とロープ残量の確認が課題となりました。行動時間には登攀や確保の時間が含まれるため、一般的な歩行コースタイムとして扱わないでください。

テント場では翌朝マイナス5℃となり、テントの凍結や霜柱が見られました。秋でも氷点下を想定し、寝袋・マット・防寒着・手袋などを準備する必要があります。

唐沢鉱泉へ入る道路には未舗装区間があります。車でのアクセス時も路面の状態に注意してください。

ヤマレコリンク

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GPSリンク

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