日時:2022年2月11日(土)
参加者:会員6名
天気:晴れ
アクセス:各集合場所⇒23:00 道の駅あらエッサ(車中泊)2/11 6:00⇒6:30 大山屋内駐車場
コースタイム:大山屋内駐車場7:00→7:30 大神山神社→9:00 元谷避難小屋9:30→10:15 宝珠尾根(訓練)12:30→13:00 元谷(訓練)15:00→避難小屋(泊)
※雪上訓練内容:①宝珠尾根:滑落停止、雪上確保、引上げシステム ②元谷:雪埋没体験、ビーコン、プローブ捜索
前日の夜は雨、翌朝大山駐車場でもどんよりと小雨で、憂鬱な気分での出発となった。しかし次第に天気は回復し、元谷に到着する頃には朝日を浴び、北壁全容が眼前に広がった。気分も一気に上昇。
今晩泊まる元谷避難小屋に荷物を置き、寝床を確保した後、宝珠尾根方面に出発。ワカンを装着して登りやすそうな谷筋からラッセル開始。前日の雨で雪が重く思うように進まない。少しずつ斜度が上がり、先頭を交代しながら尾根筋に乗り、訓練に良さそうな場所で登攀を切り上げた。
雪上訓練開始。最初に滑落停止。講師が重要ポイントを説明した後、各自実践。なかなかの斜度で飛び出すのに少々勇気が必要だった。勢いがつくと実際にはなかなか止まらないことも体験できた。次に雪上確保訓練。スノーバーで自己確保を取り、ピッケルを使ってスタンディングアックスビレイを実践。スコップに細引きを通して即席デッドマンを作成し、確保支点を取る経験もできた。
次に1/3 引上げシステム。ロールンロックやタイブロック等の器具を使ったり、フリクションヒッチを使ったり、色々な方法で試し、実践経験を積むことができた。
下山後、雪埋没体験。教室生には雪の中に埋まったことの恐怖感、息苦しさを経験してもらえたと思う。最後にビーコン、プローブの操作方法、捜索訓練。CL にビーコン1 台を雪中に隠してもらい、各自受信モードに切り替えて埋没箇所を特定する訓練を実践できた。皆で横並びになってプローブを一定間隔で刺して捜索していく手順も教わった。一通りの方法は経験できたが、実際の場面になったことに果たして自分は冷静に行動できるだろうか? 中々厳しいだろうなと思った。
避難小屋に戻り、お待ちかね。今晩のメニューはすき焼き! Tシェフの作り出す味のハーモニーに舌鼓。まだ外は明るいうちからほろ酔い気分。明日の登攀ルートの確認等、いろいろな山の話をして過ごしました。
今回は天候に恵まれ、雪山特有の充実した訓練ができました。計画してくださったCL、ご一緒いただいた皆様、ありがとうございました(K)。
<特記事項>この時期、元谷避難小屋はバリエーション登攀者で一杯になる。ヒヤリハットなし。