セルフレスキュー講習会 2021.10.2

日時:2021年10月2日(土)
参加者:会員11名
スケジュール:神戸登山研修所9時集合、15:30終了

初めに全員でロープの結合法を行う。まず結合の分類の確認。【ノット】はロープのみで結合(エイトノット等)、【ベンド】は2 本のロープの結合(シートベンド等)、【ヒッチ】はロープとカラビナや立ち木等を使って結ぶ(クローブヒッチ等)があります。
 「インライン・フィギアエイトノット」は苦労している人が多い感じでした。「クローブヒッチ」を立ち木に結ぶ方法はカラビナやスリングが要らないので便利です。テンションがかかっても解きやすい「シープシャンク」、D型カラビナ2 枚を使って行う「ガーダーヒッチ」は斜面でセカンドを引き上げるときは「ムンターヒッチ」より確実に止まります。
 技術書に書いていましたが、結び方を覚えるのに、動作で覚えるのと形で覚える二つの方法があります。例えばカラビナにクローブヒッチは動作ですが、同じ輪を2つ作るのは形です。動作は早くできますが応用が利きません。形は少し時間がかかりますが、そのまま岩に掛ければ支点になります。
 理想は両方習得すればスピードと応用が身につきます。「確保支点」構築方法ですが、現在は流動分散より固定分散が主流です。「クローブヒッチ」での固定分散は覚えておくと便利です。
 「リード墜落時の確保者脱出方法」岩へ足が着くときは“ごぼう方式”が実用的です。テンションのかかったロープを120㎝のスリングで仮固定するときは結び目が邪魔にならないようにするのが肝心です。
 「懸垂下降からの登り返し方法」テキストではフットスタンスを作るのにクレイムハイストですが、テンションが掛かれば良く締まるので、「カラビナバッチマン」が有効です。みんなバッチマンでやっていたので実感したと思います。フットスタンスに乗り込むと同時に、ルベルソにセットされたロープを弛ませないように引き上げることがポイントですが、これがなかなかムズカシイ。今回は空中懸垂での登り返しはできませんでしたが、機会があればやってみてください。
 一度で全部は習得できないので、何か一つでも身につけばよいと思っています。反復練習が大事だと思います。個人的に「ロープの結合」で大事なことは、正確に行うこと、必ず最後は1本ずつしっかりと締めること、末端処理を行うことだと思います。自信のないときは行ってはいけません。
終了後、4 月の花見の場所で懇親会を、緊急事態解除後なので人目を気にすることもなく1 時間近く行いました。(K)