伯耆大山 弥山西陵 2024.2.10

日時:2024年2月10日(土)
参加者:会員5名
天気:曇り 霧 雪
URL:https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-6445799.html
アクセス:集合:9日(金)JR三ノ宮なか卯前20:30⇒道の駅あらえっさ23:30
コースタイム:
10日(土) 道の駅⇒大山駐車場5:30→大山寺6:00→元谷・下宝珠越分岐6:30→元谷小屋7:00→弥山西稜取付8:15→大山13:05→大山頂上碑12:23→頂上避難小屋14:00→行者谷分15:00→駐車場16:00⇒帰神

朝からガスと時折の降雪。足元の雪は柔らかく落ち着かない。それでもガスの向こうに数名の先行者がかすかに見える。元谷小屋でガチャ類を付け弥山沢を詰める。ここは雪崩の巣だそうでデブリも確認した。西稜取付きで順番待ちの間にロープを出す。ここからは源→野、南→村→川の2パーティに分かれた。
リードが足場を作ってくれており、ロープの確保もあるので安心。急斜面の細尾根でさぞかし高度感もあるのだろうけれど、ガスで見えない。順番待ちで吹雪くと寒かった。
支点になる枝や岩がほとんど埋もれていて、どうするのだろうと思っていたら、スノーバーを2本打ち込み支点を作り、ピッケルで自己ビレイをとったり、細い枝を数本束ねて支点にしたりとリードの方の臨機応変な工夫が大変勉強になった。全9ピッチのうち最終ピッチはいわゆるビクトリーロードで振り返ると一瞬ガスが切れ素晴らしい景色がみられた。このまま気持ちよく稜線に出てもうすぐゴールかと気を緩めていた。
たまたま先頭を歩いていたのだが風で踏み跡が消えてしまった。ここでGPSで位置確認をしてみたら、どうやら稜線に出ているようだ。風雪とガスがひどくなり方向感覚が失われる。稜線なら反対側は切れ落ちているので下手に動き回れない。ベテランお二人と一緒だったので不安はなかったが、一昨年の遭難事故では、遭難者は避難小屋近くで発見されたのだが、これだけ見えなければ納得だ。CLが慎重に踏み跡を探してくれ、定めた方向にむかうと、すぐ近くに人が数人見え、頂上記念碑がみつかった。頂上避難小屋には、ほぼつらら人間の状態で到着。手袋もアイゼンのベルトも凍って硬く、おまけに指先に力が入らず、アイゼンがはずれずにもたもたした。
下山の夏道も上部はガスでルートがわからず、道しるべのポールをたよりにするのだが、1つ先のポールが見えず何回かコースをはずした。雪粒が顔に吹き付け罰ゲームみたいに痛かった。
雪山の天候の判断、荒天時のすばやい衣服調整、指の利かないなかでのファスナーの開け閉めやレーションの取り方など、いろいろ考えさせられ、いい経験になった。(M)

<コース状況>上部でホワイトアウト。吹雪。
<特記事項>いったん吹雪くと、大山は厳しい。

取付きに着いて順番待ち状態
全てが凍っているのでアイゼンを脱ぐのも大変
夏道を降りる

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