大山 弥山西稜 2023.2.12

日時:2022年2月12日(日)
参加者:会員4名
天気:晴れ
アクセス:大山元谷避難小屋に前泊
コースタイム:元谷避難小屋5:40→6:20 弥山西稜取付→8:30 弥山山頂稜線9:30→10:15 剣ヶ峰→11:10 弥山山頂11:30→12:15 六合目避難小屋→13:00 避難小屋15:00→16:00 大山駐車場

 5:40 避難小屋出発。ヘッドランプの明かりを頼りに、弥山西稜取付きに向かって進む。雪面をバリバリと踏みしめる音だけが響く。空は晴れ上がっており、夜明け前の星が瞬いている。傾斜がきつくなってきた頃、先行パーティーが準備しているのが見え、我々もロープを出して態勢を整える。うっすら明るくなってきた頃、H、Tnチームが先に登攀開始。Ta、Kチームが続く。尾根に乗越したところで追いついた。足場がしっかりしてそうだったので、我々はコンテで登攀。Hさん「先に行くか」といっていただいたので、行かせてもらうことにした。その後もトレースはしっかりあり、足場の状態も良かったので、コンテで続行。
見上げれば紺碧の空にまっすぐ突き上げる雪面のトレース。右を見れば少しずつ色が染まる別山。左には曙の赤く染まった空をバックに浮かび上がるユートピア小屋。贅沢な景観に浸りつつ高度を上げて行った。頂上稜線が見えてきた頃、全身白く氷をまとったモンスターがお出迎え。ちょうどそのとき、東の稜線から太陽が顔を出し、差し込む光線で表面が一気に輝き始めた。神々しい景観を前に思わず立ち止まり、刻々と変化していく様子を暫く眺めていた。
 8:30 弥山稜線に到着。天を衝く真っ白な剣ヶ峰が目に飛び込む。H、Tnチームを待つ間、絶景を堪能しながら食事、カフェタイム。いつまで見ていても飽きない。全員そろったところで、いわずもがなで剣ヶ峰まで行くことに。途中の痩せ尾根に一歩ずつが緊張を強いられる場面もあったが、無事最高峰に到着。その先に続く稜線もまた引き寄せられる。縦走してみたい。今日はここまで。慎重に弥山まで戻ったところで、7 合尾根を登攀してきたメンバーに出会い、お互いの登頂を喜び合った。元谷避難小屋に戻り、東稜登攀チームが下山してくるのを待つ間、晴れ渡る北壁をみんなで眺めながらいろいろな話をして過ごした。
 これ以上はないという天候に恵まれ、素晴らしい山行となりました。計画してくださったCL 、ご一緒いただいた皆様、ありがとうございました(黒川)。

<特記事項>コンディションによってはこのルートも難易度が増すと思われる。ヒヤリハットなし。

取り付き到着
別山
モンスターがお出迎え
真っ青、真っ白
お疲れ様でした!