御在所岳:藤内沢鋸岩&前尾根 2021.1.10〜11

日時:2020年1月10日(日)-11日(月)
参加者:会員6名
天候:曇り時々雪
アクセス:【1/10(日)】明石6:30⇒7:30 伊丹⇒9:30 御在所ロープウェイ駐車場
【1/11(月)】湯の山温泉18:30⇒20:30 伊丹⇒21:20 明石
コースタイム:【1/10(日)】ロープウェイ山頂駅10:30→14:45 鋸岳アイスクライミング→ロープウェイ山頂駅→鳥居道山キャンプ場(幕営)
【1/11(月)】駐車地(かもしか大橋付近)6:30→7:20 藤内小屋→8:10 藤内壁出合→8:30 P6→9:30 P5→10:50 P4→14:00 P3→15:00 ヤグラのコル→15:50 裏道登山道合流→16:45 藤内小屋→17:50駐車地

【1/10(日)】当初、赤岳方面の計画だったが、数年に一度といわれる寒波到来のため、急遽行先変更となった。私にとっては初めてのアイスクライミング、御在所バリエーションなので、期待にワクワクと緊張半々での参加となった。
 湯の山温泉駐車場に到着すると予想外の快晴。日差しがまぶしい。駅前では地元FM 局の音楽イベントが行われていた。ロープウェイに乗り高度を上げると雪の張り付いた岩峰群が広がり、遠く青空の下に伊勢湾が臨める。観光客で賑わう山頂の片隅で装備を身に付け、鋸岳へ急傾斜を下降していくと、青く凍り付いたルンゼが眼前に広がっている。すでに2パーティが取り付いていた。
 早速、CL、SL に1 本ずつロープを張ってもらった。いざクライミング開始。新しく買ったバイルを氷壁に打ち込み、蹴りこんだアイゼンがしっかり決まったときが爽快だった。何度か繰り返すうち、少しずつ掴めてきたこの感覚、病みつきになりそう。
 心ゆくまでアイスを楽しみ、ロープウェイに乗って下山。鳥居道山キャンプ場が冬も営業されており、快適な幕営となった。そしてお楽しみの夕食。次々と美味しいメニューが登場し、お酒とともに舌鼓。本日のメインは豆乳粕汁鍋。やさしい味が染み渡る。最後はデザートも頂き、お腹いっぱい、ぐっすり眠ることができた。

【1/11(月)】4:30 起床。朝食、テント撤収後、6:00 出発。かもしか大橋手前の冬季通行止めゲートから歩行開始。車道から登山口に入り、少し上がった見張らしの良い場所で、街の明かりの向こうに夜明けの赤く染まる空と海が見渡せる。
 藤内小屋に到着したところで登攀具を身に付け、藤内壁出合からいよいよバリエーションルートへ。テスト岩で右に折れ、尾根道に入る。P7 は巻く。P6 で登攀を試みるが、アイゼンでは難度が高く、ここも巻くことに。P5 で登攀開始。バイルで岩角を保持し、アイゼン前爪で岩壁の少しのかかりシロに乗り込みよじ登っていく。普段のクライミングとは感覚が違う。足やホールドが切れないか冷や冷やする。続いてP4。ここは長かった。リードで行かれたKさんも途中手こずっている様子。自分が登る番になり、行ってみるとやはり難儀する個所に遭遇し、何度かアッセンダーに救われた。まだまだアイゼンでの登攀に慣れてないと思い知らされた。
 ピークに立つと、眼前の氷雪の張り付いた岩峰に威圧される。P3 はピークへは行かず、途中から巻いたが、雪のついた斜面のへつりが足元の雪が崩れ落ちそうで冷や冷やだった。バイルをしっかり雪面に打ち込むようにCL にアドバイス頂き、ホールドしながら何とか進むことができた。P2(ヤグラ岩)のコルに到着したところで、山頂まで行くのは時間的に厳しいとの判断になり、ヤグラ沢方面に下山することとなった。幸い踏み跡、赤テープが所々にあり、それらを頼りに進むことができた。しかし途中雪面や凍り付いた急斜面を下降する個所もあり、お助けロープを出していただき、緊張する場面もあった。
 16:00 裏道登山道に合流。ここでやっと一息つくことができた。登山口入口の車道に降りた頃にはすっかり日も暮れ、垣間見える市街の夜景がきれいだった。
 2日間とも天気に恵まれ、初めてのアイスクライミング、御在所冬季バリエーションを経験でき、次への新たな課題も見つかった。計画して下さったCL のHさん、ご一緒いただいた皆様、ありがとうございました。(K)

<特記事項>ヒヤリハットなし。鳥居道山キャンプ場は冬季も営業中でした。

前尾根の取り付き