ユングフラウ4158 m 2019.8.15.-16.

40周年記念海外登山② 詳細記録は40周年記念誌に掲載予定

日程:2019年8月15日-16日
メンバー:会員2名
天候:晴れ(前夜に降雪少しあり)
最寄り駅:ユングフラウヨッホ駅 3454m

https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1982525.html

所属会の40周年記念登山と一環で、メンヒ 4107mとの同時登頂を試みた。我々2名は前日夕刻に小屋でガイドと打合せし、翌朝午前4時に食堂で朝食、30分には小屋を出発し取付き点を目指した。前夜の降雪は多くなく、しまった雪面が気持ちよい。今年は温暖化の影響か?アフリカからの熱波の影響か?雪が少なく岩稜帯が多くなっている。事前打ち合わせでは、難易度が上がり「難しいルート」だと聞かされていた。

ユングフラウの南東に伸びる稜線の基部に露出する岩稜に着くと、アイゼンを脱いでの登攀が何ピッチか続いた。つづく、氷河帯はクレパスを避けたトレースがしっかりとあるが、深く切れ落ちた氷の溝は気分の良いものではない。
稜線上のナイフリッジと最後の岩稜帯を抜けると広い頂上部にたどり着いた。ここからの眺めは見事で時間を忘れさせる。

老練のガイドの手練に感服するとともに、スイスまで遠征してよかったと思わせる良い山でした。

クライネシャイデック (Kleine Scheidegg)から見たアイガー北壁と右はメンヒ
同じくメンヒからユングフラウを眺める この三座を オーバーラント三山と呼び。盟主はユングフラウ4158m
丘の上に新田次郎の碑があった

クライネシャイデック から1つめの駅、アイガーグレッチャーには 大正10年にアイガー東山稜(ミッテルレギ)を初登攀した槇 有恒(まき ゆうこう)所縁の山小屋(ミッテルレギ小屋)が移築されている。(調べると当時のお金で1万スイスフランを寄贈とあった)

アイスメーア駅 3160mから眺めるグリンデルワルト-フィッシャー氷河の源頭 

アイガーを目指すときはこのアイスメーア駅から氷河に降りて アイガー東山稜(ミッテルレギ) に取付く。

ユングフラウヨッホの展望台から氷河上のトレースルートを見る
ヨッホ駅から前泊するメンヒヨッホ小屋まで登り1時間 天気が悪くなって来る
小屋の中は日本よりも快適でした
トイレも清潔で臭いがしない

周りは一面の氷河ですが、飲料水は有料。500ℓ 6フラン(700円)でした。

早朝アタックはヘッ電を付けて
氷河帯ではアイゼンを履き、ザイルでお互いを結びます。
岩稜取付き点手前(ミックス帯のトラバースは緊張を強いられた)
岩稜帯のとりつきは凍り付いたガレ場
アイゼンを脱いで岩稜登攀に 数ピッチはあった
振り返ると夜が明けかけている
岩稜帯を抜けた
クレパスが続く雪稜 右が目指すユングフラウ
雪が少ない 後ろはRottalhorn3972mへ続くナイフリッジ
登頂です!
山頂からの眺め

下山はショートカットを何か所か繰り返し、直接ヨッホ駅に出るルート
氷河へ懸垂する壁などあり、スリリングでした

観光客の波に入る前に、装備などを収納した
https://kobechuo.exp.jp/40thaniver/